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法人
相談内容:損害賠償請求被告事件
・事情
依頼者の従業員が取引先に荷物を配送する際、誤って別の事業所に進入したため、当該事業所の従業員とトラブルになってしまいました。その際、依頼者従業員が相手方に手を挙げてしまい相手方が負傷してしまいました。その後、相手方より依頼者及び従業員に対して損害賠償を求める訴訟が提起されました。裁判所から依頼者宛に訴状が送達されましたが、相手方の請求金額が妥当かどうかわからない、訴訟の進め方が分からない、とのことで訴訟対応する運びとなりました。
・経過と結論
相手方は後遺障害が残存したことを前提に賠償額を算定していました。しかし、当方の見立てでは、後遺障害が残るほどの怪我ではなかったため、損害の程度を中心に相手の書面に対して反論を行いました。 その結果、裁判所より、当方が相手方に解決金として150万円を支払うとの和解案が提示され、双方受諾したことにより解決に至りました。
・今回の解決事例のポイント
争点がほぼ損害の内容だけだったため、そこに絞って相手方の書面に反論を行いました。それが功を奏して、裁判所からは、相手方に後遺症が残らないことを前提とした和解案を提示して頂き、妥当な金額の賠償に落ち着いたと考えています。