NO.34
依頼者:女性
相談内容:未払賃料請求事件
・事情
依頼者は、自身が賃貸している駐車場の賃料の支払いを数年滞納している相手方の未払い賃料の返済について、いかなる解決手段があるかご相談に来られました。以前にも依頼者と相手方が不完全な合意書を作成するばかりで,合意通り支払う様子がなかったため、埒が明かないと判断して弁護士に依頼することとなって相談に来られました。
・経過と結論
依頼者は,公正証書(注1)の存在やその意義を知らなかったため,それを説明し,その原案となる合意書を作成しました。両者で合意出来た後の公正証書の作成は依頼者本人がするということで解決しました。後に相手方も納得させた上で,公正証書の作成にまでこぎつけました。
・今回の解決事例のポイント
依頼者は,公正証書の存在・意義を知らなかったため,それを説明し,公正証書の原案となる合意書を作成することで解決しました。
【用語説明】
(注1)公正証書
法律の専門家である公証人が公証人法・民法などの法律に従って作成する公文書です。 公文書ですから高い証明力があるうえ、債務者が金銭債務の支払を怠ると、裁判所の判決などを待たないで直ちに強制執行手続きに移ることができます。