NO.30
依頼者:男性(32歳)
相談内容:損害賠償請求事件
・事情
電車内でのトラブルから相手方に傷害を負わせ、刑事告訴等を避けるため示談の必要が生じた事案。
・経過と結論
相手方との交渉について当初は奥様が対応していたが、妥当な慰謝料としていくら払うべきかわからず、また、精神的に疲弊したことから、専門家に任せようと考えて当事務所に相談に来られました。
入通院慰謝料につき、相手方からは通院期間を基準として105万円が請求されていましたが、実通院日数を基準にすべきだと主張して、73万円まで減額に成功しました。 また、歯の補綴につき後遺症に類する物として(※)74万円、故意行為であることを理由に30万円が請求されたところ、あくまで後遺症には当たらないが増額事由の一要素として考慮すると主張し、併せて50万円程度にまで減額に成功しました。 結果、最終的には150万円で和解し、刑事告訴等を行わない旨の示談をとりつけることができました。
※3歯以上を補綴(歯が欠けたり、歯を失ったりした場合に、被せ物や差し歯等により機能や見た目を回復させること)した場合、第14級の後遺症害が認めらます。
・今回の解決事例のポイント
入通院慰謝料については実通院日数を基準にすべきだと主張したことと、歯の補綴についてはあくまで後遺症には当たらないが増額事由の一要素として考慮すると主張したことが、相手方からの請求金額の減額に成功した要因となりました。