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依頼者:男性(55歳)
相談内容:貸金返還請求事件
・事情
相談者は当時の取引先であったA社から頼まれて400万円を貸しましたが不安だったのでAの取引先Bさんを保証人に付けてもらっていました。 しかし、相談者はAから一向に返済を受けられず、困り、当事務所にご来所されました。
・経過と結論
当事務所で事件を受任し、A,Bに公正証書(注1)を書いてもらうよう交渉を進めましたが、応じてもらえませんでした。やむなく、訴訟提起をしましたが、Aは本当にお金がなかったのか破産してしまいました。その為、やむを得ずBに対して訴訟を継続しました。 Bには返済現金は有りませんでしたが、不動産をもっていたので、当方から粘り強く不動産を売却して返済して欲しい旨交渉を続けました。その結果、約1年ほどかかりましたが、不動産の売却代金で貸金満額を回収することができました。
・今回の解決事例のポイント
本件では借用書があり、請求することは可能だったのですが、返済資力に乏しい事案でした。なんとか債務者の返済原資を発見し、これを売却させることで満額の回収が可能になりました。
【用語説明】
(注1)公正証書
法律の専門家である公証人が公証人法・民法などの法律に従って作成する公文書です。 公文書ですから高い証明力があるうえ、債務者が金銭債務の支払を怠ると、裁判所の判決などを待たないで直ちに強制執行手続きに移ることができます。